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前回の続きです。
・インセストの神話理論―通説―
神話分析におけるインセストは秩序を混乱させる行為として厳しく弾劾される一方で、秩序それ自体やそれに不可欠な要素の原動力となっている。→コスモスを成立させるための根源的力としてのインセスト、ここではインセスト(自然)~インセストタブー(文化)への一方的な移行が想定されている。

・インセストの神話理論―通説への批判から―
インセストを禁止しながらもそれ自体別の水準ではインセストでしかないのが婚姻で、禁止したものを再召喚するのが、インセスト忌避における人間と霊長類の違いである。
→自然~文化への一方的な移行というのは安直!

・インセストにおける時間概念
ex1.オイディプス神話
実の父を殺し、実の母と交わったオイディプスは一方的な移行の時間軸に身をおいていない
→母を妻にすることで彼は父と同じ立場に(三本足の人間、ちなみに父ライオスは殺害された時杖をついていた)自分の子たちと母を同じくしていることで自分の子供達の立場に(四本足の人間)、そして自身は二本足の人間であるといえる
→隣接世代の同一化

ex2.ニューギニアのイクワイェ
男は自分の息子を「チチ」と呼ぶ。男の息子は男の父と同じだと考えるからである。一方男は自分の父も「チチ」と呼ぶ。つまり親子三代が互いを「チチ」と呼び合うことに。
→互隔世代の同一化(世代という時間の流れは絶えず反転・循環しているといえる)

イクワイェは隣接世代の同一化を忌避するからオイディプス神話と同一ではない。しかしインセストタブー以降に同一化現象が見られることは、反転・循環するインセスト時間が、隣接世代の同一化の禁止のもとで世代という時間の流れに内包されているといえる。


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